自動二輪教習 | 一本橋 ~AT小型で最も苦しんだ課題~

バイク

一本橋、難しいですよね。

私も一本橋が苦手で、特にAT小型の教習では非常に苦労しました。しかし、いくつかのポイントを意識することで、なんとかクリアすることができました(あくまで「なんとか」ですが。)。

この記事では、一本橋をクリアするために私が意識していたことを紹介したいと思います。

私の経験がお役に立てば幸いです。

一本橋の主な減点項目

まずは、念のため、一本橋の主な減点項目について確認しておきます。

脱輪

一本橋から落ちてしまったら、検定中止です。
これだけは何としても避けたいところです。

規定タイム未満

規定タイムは、小型二輪…5秒、普通二輪…7秒、大型二輪…10秒です。

規定タイム未満で走行すると5点減点、さらに走行タイムの不足1秒ごとに5点減点です(ex.普通二輪の場合、7秒未満6秒以上で5点減点、6秒未満5秒以上で10点減点になります。)。

一本橋で意識していたこと

ここからは、一本橋で私が意識していたことを紹介します。

一本橋と一直線になるように停車する

一本橋では、課題開始前に一旦停車しますが、このとき一本橋とバイクが一直線になるように停車しましょう。地味ですが、これ、結構重要なポイントです。

一本橋と一直線になるように停車しないと、発進して一本橋に乗るまでの間に方向を調整しないといけなくなり、一本橋に乗り上げた瞬間にバランスを崩しやすくなってしまいます。

一本橋は、一本橋に乗る前から始まっています。

一本橋に乗るときはスピードを出す

一本橋にバイクの前輪と後輪が乗るまでは、ある程度スピードを出しましょう。

一本橋でバランスを崩しやすいのは、一本橋にタイヤが乗り上げる瞬間です。ここである程度スピードを維持しておかないと、一本橋にタイヤが乗り上げたときにふらついてしまいます。

時間を稼ぐのはバイクが完全に一本橋に乗った後(後輪が一本橋に乗った後)です。

後輪ブレーキで速度調整

MTの場合、速度調整(減速)の方法として半クラも指示されると思いますが、私の場合、減速はほぼ後輪ブレーキのみで行っていました。

後輪にしっかりと駆動力がかかっているほうが車体が安定すると思います。

大型二輪になると半クラも使わないと通用しないのかもしれませんが、MT普通ならこれでも足りると思います。

二―グリップ

ATだとそもそも二―グリップができないのですが、MTでは二―グリップができますので、ちゃんと二―グリップしましょう。

目線は遠く

私の場合、一本橋の延長線上にある建物を目印にして、それを見るようにしていました。

正直に言って、遠くの目印に目線を向けることにどれだけ客観的な効果があったのかは分かりません。

もしかすると、「あの目印を見ていれば、ほぼ落ちない。」というおまじないに近かったかもしれません。

欲張りすぎない

最後はやはり、「欲張りすぎない」です。

時間を稼ごうとして一本橋から落ちてしまっては元も子もありません。多少の減点(時間不足)は許容して、一本橋を渡り切ることを第一の目標にしましょう。

大型二輪の免許を持っている知人に一本橋のアドバイスを求めましたが、「多少減点になってもいいから確実に渡り切れ」と言われました。

一本橋から落ちたら、そこで試合終了です。

自分には効果が薄かった教官のアドバイス(参考までに)

教官のアドバイスの中には、自分にとってあまり効果が感じられなかったものもありますが、人によっては効果があると思いますので、参考までにご紹介します。

ハンドルを小刻みに震わせる

バランスを崩しているかどうかにかかわらず、常にハンドルを左右に小刻みに震わせ続けるというものです。よく紹介されているアドバイスの一つです。

私も、AT小型で一本橋から落ちまくっていたとき、教官から5分くらいかけてハンドルの震わせ方を指導して頂きましたが、その後も一本橋から落ち続けました。

発進時、左足を地面に擦る

これはAT小型の教習で受けたアドバイスです。発進時、左足をステップに移動させる際にバランスが崩れてふらつくので、そのことへの対策でした。

このアドバイスのとおりやってみましたが、やはり発進時にふらついてしまいました。

ただ、発進時、左足をゆっくりとステップに移すという観点自体は重要だと思います。

MT普通とAT小型の違い

私は、AT小型を取得した後にMT普通を取得しましたが、両者を比較すると、AT小型の方が難しく感じました。
これは、「どちらかというと難しかった」というレベルではなく、「明らかに難しかった」という印象です。

AT小型の一本橋は、今やったとしても、10回中1~2回は失敗しそうな気がします。

難しいと感じた理由は、次のとおりです。

クラッチのつながるタイミングと程度をコントロールできない

MTの場合、クラッチのつながるタイミングやクラッチをどの程度繋ぐかを、クラッチレバーの操作で自由にコントロールできます。

これに対して、ATの場合、エンジンの回転数がある程度まで上がるとクラッチが自動でつながるため、クラッチのつながるタイミングをコントロールすることが困難です。
そのため、バイクが発進するタイミングがつかみにくく、また、発進時にも勢いがつきやすいため、発進の瞬間にバランスを崩しやすくなります。

私も、発進時に少しバランスを崩し、一本橋に乗る瞬間にさらにバランスを崩すことで、一本橋から頻繁に落ちていました。

一本橋に乗り上げる瞬間の衝撃が大きい

MT普通よりAT小型の方が一本橋に乗った時の衝撃が大きかった気がします。
初めてMT普通で一本橋に乗ったときは、AT小型よりスムースに一本橋に乗れるなと感じました。

これは、CB400SFの車体の重さ、サスペンションの柔らかさ、タイヤ外径の大きさなどの影響ではないかと思います。

振り返ってみて、もっとこうすれば良かったと思うこと(AT小型)

先ほど書いたとおり、ATでは発進のタイミングがつかみづらく、また発進時に勢いがつきやすいため、発進時にバランスを崩しやすいです。そこで、もしいまAT小型の一本橋をやるとしたら、後輪ブレーキを少しだけ効かせた状態で発進すると思います。

また、一本橋に乗ったあとの(時間稼ぎのための)スピードのコントロールについては、アクセルの強弱で調整していたのですが、今だったら、アクセルは一定にして後輪ブレーキで調整すると思います。

まとめ

自分にとって効果が無かったものも含めて、まとめておきます。

  • 一本橋と一直線になるように停車する
  • 一本橋に乗るときはスピードを出す(時間を稼ぐのはその後)
  • 後輪ブレーキで速度調整
  • 二―グリップ
  • 目線は遠く
  • 多少減点になってもいいので確実に渡り切る
  • ハンドルを小刻みに震わせる
  • 発進時左足を地面に擦る
  • (AT小型-発進時)後輪ブレーキを少し効かせた状態で発進する
  • (AT小型-時間稼ぎ)アクセルは開けたまま、後輪ブレーキで速度調整

うまくいかない理由は人によって様々だと思います。私にとって効果があったことも他の人にとっては効果が無いかもしれません。逆に、私にとって効果が無かったことも他の人にとっては効果があるかもしれません。
上記のうち、どれか一つがうまくはまって、一本橋の成功率が上がってくれたら、私も嬉しいです。

免許取得、諦めないで頑張ってください。